EPAの凄い健康パワー
アレルギーを抑える⁉
現代病とも言えるのが、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーです。EPAは、これらのアレルギー症状を引き起こす物質の生成を抑えたり、炎症を抑える働きがあります。同時に、水溶性ビタミンの効果を高めたり、皮膚のバリア機能を高めたりすることで、アレルギーの発症を抑えてくれるのです。
また、EPAは血管の若さを保ち、血液をサラサラにすることで血流を改善する働きがあります。それにともなって栄養素が体の隅々にまでいき渡り、免疫力のアップにつながると考えられているのです。
がん予防
今や日本人の2人に1人が発症するとされるがん。がんを発症する原因はさまざまですが、動物性脂肪の多量摂取が結腸がんや乳がんなどの発生リスクを高めると考えられています。
そんながんの予防につながる栄養素として注目を集めているのが緑黄色野菜や魚油です。特に、EPAやDHAなど、魚油に多く含まれるn-3脂肪酸は、乳がんのリスクを低くする働きがあると考えられています。
老化が気になる年代はもちろん、もはや全女性が積極的に摂るべき栄養素の1つと言っても過言ではなさそうです。
頭痛解消に期待
ズキズキしたり、ズーンと重くなったり、頭痛はもはや避けられないものだと諦めている人も少なくないかもしれません。しかし、EPAやDHAなど魚油に多く含まれるn-3脂肪酸は、そんなしつこい頭痛を改善する働きがあると考えられています。
とはいえ、EPAやDHAなどが直接頭痛に働きかけるわけではありません。EPAやDHAなど、魚油に多く含まれるn-3脂肪酸には中性脂肪値を減らしたり、血小板が凝固するのを防いだりする働きがあります。これにより、血管を若く保つと同時に、血管の中を流れる血液そのものをサラサラにして血の巡りを良くし、栄養素を体の隅々まで行き渡らせてくれるというわけです。この血液サラサラ効果が、頭痛を発症を抑えることにもつながると考えられているのです。
視力回復
さまざまな健康効果が期待できるとして注目を集めるEPAやDHA。そんな魚油に多く含まれるn-3脂肪酸は疲れ目にも大きな効果を発揮します。実は、目には多くのEPAやDHAが存在しています。目で捉えた情報を脳へと届けるためにEPAやDHAなどが不可欠なのです。
逆に言うと、EPAやDHAが不足してしまうと、目で捉えた情報が脳まで届くのに時間がかかったり、脳の処理能力が悪くなってしまったりする可能性があるのです。もちろん、目がかすむ、ぼんやりする、といった眼精疲労に対しても、EPAやDHAが効果的。ブルーベリーをはじめ、ビタミンAやビタミンE、アントシアニンなど視力をサポートする成分はたくさんありますが、EPAやDHAをたくさん摂ることも、視力や脳の働きをサポートしてくれるというわけです。